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液晶モジュールの選定について

1. 表示方式による分類
2. インチサイズによる分類
3. 解像度(画素数)による分類
4. インターフェース(I/F)による分類
5. 光源(バックライト)による分類
6. 実装プロセスによる分類
7. その他
1. 表示方式による分類
液晶の表示方式により、主に以下のように分類できる。用途及び特徴は以下の通り。
タイプ 説明
TN 固定データの表示(低価格)
STN 固定データの表示(TNより高コントラスト)
DSTN グラフィックス表示・動画表示
TFT グラフィックス表示・動画表示(DSTNより反応速度が速い)
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2. インチサイズによる分類
液晶の大きさは、一般的に対角のインチサイズにより表されるが、多数存在する。
参考までに各インチサイズに対応する 縦(高さ)、横(幅) サイズを下表に示した。
画面サイズ 4:3 16:9
幅(cm) 高さ(cm) 幅(cm) 高さ(cm)
2.0 4.06 3.05 4.43 2.49
2.5 5.08 3.81 5.53 3.11
3.0 6.10 4.57 6.64 3.74
3.5 7.11 5.33 7.75 4.36
4.0 8.13 6.10 8.86 4.98
4.3 8.74 6.55 9.52 5.35
5.0 10.16 7.62 11.07 6.23
6.2 12.60 9.45 13.73 7.72
6.4 13.00 9.75 14.17 7.97
7.0 14.22 10.67 15.50 8.72
8.4 17.07 12.80 18.60 10.46
10.4 21.13 15.85 23.02 12.95
12.1 24.59 18.44 16.79 15.07
15 30.48 22.86 33.21 18.68
17 34.54 25.91 37.63 21.17
19 38.61 28.96 42.06 23.66
※表示部のみの大きさを示していますので、実製品にはフレームなどがあり、
  多少サイズが大きくなります。
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3. 解像度(画素数)による分類
解像度も多数存在し、それぞれに通称がある。参考までに各解像度の仕様を下表に示した。
解像度 画素数(横X縦) 画素比(横:縦)
QCIF 176 X 144 11 : 9
CIF 352 X 288 11 : 9
QVGA 320 X 240 4 : 3
VGA 640 X 480 4 : 3
WIDE VGA 800 X 480 5 : 3
SVGA 800 X 600 4 : 3
XGA 1024 X 768 4 : 3
SXGA 1280 X 1024 4 : 3
UXGA 1600 X 1200 4 : 3
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4. インターフェース(I/F)による分類
I/Fによって8種類に分類され、システム側と液晶側のI/Fが同じであれば特に問題ないが、異なる場合、
システムと液晶側の間に I/F 変換ICなどを追加し使用する必要がある。
I/F 画面解像度 説明
パラレルバス CPU I/Fのパラレルバスに直結できる接続方式
シリアルバス CPU I/Fのシリアルバスに直結できる接続方式
RF(アナログビデオ) NTSC/PALなどテレビ映像の表示を目的とした接続方式
デジタル RGB 古くからある液晶への接続方式
アナログ RGB 古くからあるパソコンと液晶の接続方式
LVDS 最近の液晶への接続方式(信号本数が少ない、ノイズに強い)
DVI アナログ 最近のパソコンと液晶の接続方式
DVI デジタル 最近のパソコンと液晶の接続方式
※採用頻度 ◎:多い ○:一般的 △:希少
液晶インターフェース接続図
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5. 光源(バックライト)による分類
光源として下記2種類の方式がある。
方式 視認性
CCFLタイプ 冷陰極管と呼ばれている。古くから採用されており、中・大型液晶に採用されている。別途、CCFL用 インバーターが必要。
LEDタイプ 最近の小型はほぼLEDタイプで、中型も徐々に採用されている。別途、LED用 昇圧電源が必要

光源からの光を液晶面に当てる方式は、3種類に分類されるが、下表の特徴を加味した上で
用途に応じて適切なものを選定する必要がある。
方式 視認性 消費電力
屋外 屋内
透過型
半透過型
反射型
※優劣 ◎:優れている ○:普通 △:劣る
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6. 実装プロセスによる分類
SMT、TAB、COG、COFの実装プロセスの違いについて以下に示す。

・SMT(Surface Mount Technology)
 SMTとは、表面実装技術のこと。液晶のタイプでSMTといえば一般的に基板上にLCDパネルやドライバ等を載せたタイプのもの。
液晶のタイプ SMT
SMTタイプの外形イメージ

・TAB(Tape Automated Bonding)
 TABとは、半導体をTABテープに実装する技術。基板を必要とせずテープ状のフィルムに実装することでモジュールを薄く軽量化できる。
液晶のタイプ TAB
TABタイプの外形イメージ

・COG(Chip On Glass)
 COGとは、ガラス基板上に半導体チップを実装する技術のこと。液晶のタイプでCOGといえばLCDのガラス上にドライバが実装されたもの。
液晶のタイプ COG
COGタイプの外形イメージ

・COF(Chip On Film)
 COFとは、半導体を直接フレキシブル基板(FPC)に実装する技術。液晶タイプでCOFといえば液晶ドライバがFPC上に実装されたもの。TABに比べて折り曲げや振動に強いメリットがあります。
液晶のタイプ COF
COFタイプの外形イメージ
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7. その他
オプションとして
● タッチパネル・・・4線、5線方式があり、制御方法が異なる。後付も可能。
● 電源の種類・・・液晶によって単一電源の場合もあるが、多くは多電源となっている。


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